すべては最高の“感動”のために――
観光都市・高山から始まる、新しい旅のかたち

~サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート 総支配人・金村輝男氏に聞く~
名古屋から北へ車を走らせること3時間。深い山間を縫うように抜けた先に、その街は突如姿を現します。江戸時代の面影を色濃く残す町並みと「高山祭」に代表される豊かな文化――海外からの旅行客からも支持を集める岐阜県高山市。下呂温泉や白川郷、さらには北陸エリアにまでアクセスが良いこの街は、まだまだ大きなリゾートポテンシャルを秘めています。
知られざる高山の魅力と、かの地に新たに誕生した会員制リゾートホテル「サンクチュアリコート高山」について、総支配人・金村輝男氏に話を聞きました。
観光資源豊富な飛騨高山から始まる「ディスティネーションホテル」

「ここ高山市は、古くから“小京都”と呼ばれるように多彩な観光資源を有しています。日本三大祭りに数えられる高山祭は全国的に有名ですし、飛騨牛をはじめとする食文化も実に豊かです。また、少し足を延ばせば、世界遺産の白川郷や名湯・下呂温泉、『郡上踊り』で知られる郡上八幡へも気軽にアクセスできます。
そして、こうした優れた立地は、私たちが掲げる“ディスティネーションホテル”というコンセプトにぴったり合致しました。ディスティネーションホテルとは、従来の「宿泊するためのホテル」ではなく、「そこに滞在することそのものを目的としたホテル」という、私たちの新たな提供価値です」(金村氏)
2000年にリゾートトラスト株式会社へ入社して以来、全国のホテルで経験を積んだ後、エクシブ伊豆、グランドエクシブ那須白河、芦屋ベイコート俱楽部、ラグーナベイコート倶楽部で総支配人を歴任してきたサンクチュアリコート高山の金村総支配人。「豊かな観光資源を持つ」と語る、飛騨高山の地にリゾートホテルを開くことになった背景には、ある運命的な出会いがあったと言います。
旧飛驒高山美術館がつむいだ、サンクチュアリコート高山の開業


「今、サンクチュアリコート高山があるこの場所には、もともと旧飛驒高山美術館がありました。1997年に地元の企業によって設立されたその美術館は、2009年からは6年連続にわたりミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得するなど世界的にも高い評価も得ていました。旧飛驒高山美術館が提供する“アート体験”とこだわり詰まった美術作品の数々は、まさしく私たちが掲げるディスティネーションホテルのコンセプトに合致し、会員様や宿泊されるお客様にご満足いただけると確信しました。そこで、私たちがオーナー様に『美術館を引き継がせていただけないでしょうか?』という思いを伝えたのです。
こうした紆余曲折を経て、地元からも支持される旧飛驒高山美術館とともに地域の方々とも連携を深め、魅力を発信していこうと、会員制リゾートホテルの新ブランドである『サンクチュアリコート』とともに2024年3月に開業いたしました」(金村氏)
このようにサンクチュアリコート高山が開業にいたった経緯を話す、金村総支配人。とは言うものの、山深い高山という土地に、これまでなかったスタイルの会員制リゾートホテルを根付かせることがいかに難しいことかは想像にかたくありません。
開業して約9か月が経過した今、どのような思いで利用者と向き合っているのでしょうか。
満足してもらうのは当たり前、ホテルとして本当に提供したいのは「感動」

「私たちのような会員制リゾートホテルの強みは、お泊りにいらっしゃるお客様について事前に知っているという点です。ご入会いただくタイミングに、一人ひとりのお客様についてそれぞれの利用目的が事前に把握できているため、たとえば誕生日であったり、記念日であったりを前もって知ることで高いホスピタリティを提供できるのです。
たとえば、お客様にとってその旅行が『月10回行くうちの1回』なのか、あるいは『人生最後の旅』なのかを事前に知っていると知っていないでは提供できるサービスも全く違ってきます。ですから、ご予約いただく際には必ず利用目的を伺うように心がけ、全員で感動をテーマに考動(こうどう)しています」(金村氏)
顧客の利用目的や背景を綿密に把握することで、一人ひとりにカスタマイズされた最高のホスピタリティを提供したいと語る金村総支配人。言葉の端々から長年にわたりホテル業に携わってきたプロフェッショナルとしての矜持がにじみ出る。そんな金村総支配人が目指す理想のリゾートホテル像とは?

「お客様一人ひとりの利用背景や旅の目的を知ることで私たちがお届けしたいのは『感動』です。お客様から『(サンクチュアリコート高山に泊まって)満足しました』と言われることを由とせず、「感動しました」と言われることスタンダードにする。そのためにもスタッフの育成には特に力を入れているところです。
やっぱりホテルって『人』なんですよね。お客様から『またあのスタッフに会いに来たい』と思っていただけるような人材を育てていかなければなりません。いわば“ディスティネーションスタッフ”とでも言いましょうか。人を通して、お客様に感動を提供していくのが夢です」(金村氏)
国内外から年間約400万人(令和5年)もの観光客が押し寄せる飛騨高山の地に、新たな価値を根付かせようとするサンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート。「ディスティネーションホテル」というかつてないホテルでの滞在そのものと、高山の人々とのふれあい、自然、伝統文化、グルメ、そしてアート…。旅を豊かにする無数のファクターを備えた、この場所からどのような“体験”が生み出されていくのでしょうか――。ぜひ、あなた自身で確かめてみてください。
